変化する、ということ。

これ、折り紙で作りました。

 

これを最初に見たとき、とても感動しました。

形が変化すること、でも、どちらの形も完成されていて素晴らしい。

 

  「棘を手放して生まれる輪」

 

と勝手に名づけました。

 

一つ一つの色が、個性を持っていて、ぴったりとくっついている時、

外側は鋭くとがっています。

 

まるで風車のよう。

風を受けるために大きく、他の色に被さりながら外側に身を乗り出して。

きっと激しく、早く、風車は回ることでしょう。

 

でも、

少しずつお互いの距離を置いて、

真ん中のスペースを開けていくと、

それぞれの色が、はっきりと、

他の色と絡み合うことなく大きく見える。

 

そして、

 

すべての個性が一つの「輪」になる。

 

 

これは、

人間社会の縮図のように思えます。

個人個人の個性がギュッ強く、どんどん風を受け、

頑張って回していくことも大切だし、

お互いの距離を保ちながら、スペースを意識して、

ゆったりとした輪になることも大切。

 

また、自分一人の心の中の縮図にも見えます。

色々なタイプの自分がいて、その部分の多くが

大きく羽を広げて、少しでも風を受けようとするときと、

そんな自分にゆとりスペースを置いて、

折り合いをつけてゆっくり回るとき。

 

 

質量は同じ。

でも、形は、変化できる。

柔軟に。

 

それを意識して、

その時に、その場面にふさわしいあり方でいられたらいいな。

 

そう思いました。

朝倉京子